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2012年9月29日土曜日

CHATEAU MAUCAILLOU

ボルドーは今日も快晴!
友達の知人がボルドー内メドック地区東部の銀行員で、顧客に多くいるシャトーのうちの一件を案内をしてくれた。
メドック地区はGironde川の東部と西部(河口域)で分けられるそうで、東部の方が良いワインが出来るらしい。そこには、ワインに無知な僕でも聞いた事があるマルゴー村(日本語正しいかな?)のシャトー・マルゴーなんかもある。
今回案内してくれたのはモーカイユというモーリス村のシャトーで、ここも歴史あるシャトーらしい。案内をしてくれた銀行員のおじさんの説明とシャトー見学で、今まで知らなかったワインに関する話をたくさん聞く事が出来た。なんせ殆どまともな知識を持ち合わせていなかったから、ちょっとしたカルチャーショック。

たった1日で覚えられるような情報量では無く、パッと出てくるのは・・・
ボルドー内でも、更に細かくラベルに地域名を入れられるのは限られた地域のみ(確か5カ所)だということ。ワイン葡萄の木が低いのは土壌からの熱を得やすいからで、特にメドックのワイン畑には近くの川に由来する小石が混じり、その石が蓄える太陽の熱が葡萄の成長に大きく影響するということ。その年の気候に対応した細やかな間引きや、畑に霜をおろさない為に気温により稼働する風車の存在。鳥の大群との戦いや、最近はヒョウが出来そうな雲をランチャー的なもので人為的に吹っ飛ばしたりすること(これには色々問題があるようだけど)。ワインの澱を少なくする為に、卵の白身成分が発酵過程で使われているということ。その他、ワインの熟成や樽にまつわる話等々・・。
ワインに詳しい人なら基本的な知識も、ド素人の自分には初めて知る事ばかり。その奥深い世界に、只々驚愕!
シャトー・オーナーのご自宅

エイジング中
皮は固いけど、甘くて美味しい葡萄
テイスティングの仕方なんかも教わって、知的好奇心をくすぐられる体験の連続だった。
付近には大小たくさんのシャトーがあり、そこがボルドーワインの中心地であることを垣間見ることができた。ボルドーだけでもこんなにシャトーと銘柄があるんだから、フランス全域ではいったいどれほどディープなんだろう。それを世界に広げると、その奥深さは想像すら出来ない・・。今までは実感出来なかったけど、優れたソムリエになるには相当の努力が必要なんだろうなぁ。