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2012年7月16日月曜日

久高島 July 9


送ってもらって、助かりました!
高速船の中、同乗者に声をかけられた。久高島出身の内場さん。話せば、今日泊まる宿の親戚の方だそうで、10 分程の船旅で島の話を色々聞かせてもらった。ニライカナイ、アマミキヨ信仰の原点、神が降りる久高島。岡本太郎は、ここを訪れた数年後に太陽の塔を建てたそうな。島の最も重要な儀式 イザイホーで相当な禁を冒した太郎さん。色んな意味で、爆発しはりましたね…。
結局、港から宿まで送ってくれた内場さん、有難うございました! 

2部屋のみの小さな宿SAWAさんで受付を済ませ、自転車を借りに行く。島は一周8km程のサイズ。その中に、立入禁止の聖域がたくさんあるそうだ。実際に、"今夜は神様が降りてくるから、明日から4日間は島の北部には立ち入れない"、と宿のオーナーさん。そんな事をサラっと言うあたり、神聖な島にいるんだとあらためて実感。偶然にも今日来れたことと、信仰への最大の敬意を胸に、サイクリング開始!

 もらった地図をチラ見しながら、島の北へ。集落では、通り過ぎる人みんなと挨拶。一旦集落を抜けると、整地はされていても、舗装はされていない無人の小道を進みます。いくつかの浜に立ち寄った後、シマーシという名の浜に到着。
他の浜と同じく、ここにも誰もいません。聞こえるのは風と波の音。ただ、砂浜へと続く轍を歩いていて違和感が・・・。不思議なことに、歩くたびに足元から、カラカラと音がします。神秘の島で足下から聞き慣れない音。。。もののけかッ⁉


・・・地面をよく見ると、一面にヤドカリ!大きいのから小さいのまで、ヤドカリだらけ!! 僕が歩くたびに殻に隠れて、転がってます。それが音の正体。かわいい、でもちょっと多すぎ・・・。踏んでしまわないように、一歩ずつ慎重に歩を進め、波打ち際で一休み。周りにはやはりヤドカリ。結構見ていると和みます、ヤドカリ・・・。


ママチャリ最強!
 その後ものんびりサイクリング。愛機のママチャリは、多少の悪路もモノともしません。背の高い植物が生い茂り、先に進めるのか分からないような道でも、確実に走破してくれます。いつも地元で乗ってるエラそうなマウンテンバイクは、所詮オーバースペックなのか…。ママチャリ最強、カゴがあるって素敵やん。 結局2時間程で一周完了。点在している聖域にはむやみに立ち入らず、撮影も控えました。感覚でしか言えないけれど、本当に神秘的な島です。 

 




 宿に戻ると、もう一組の滞在客が戻っていました。実年齢74才には全く見えない、横浜からのフリーダイバー 宮川さん。久高島には、12年程前から通っている大先輩。めちゃめちゃ豪快で健康的な方です。そして彼女さんと一緒です。俺、1人です。。 
"ラングを背負うのは面倒くさい。何事にも制限されるのがイヤだ。己の肺だけで勝負するのがいい。" との理由でフリーダイビングだそう。海が好きな物同士は話も早く、夜は宿の庭で島のこと、人生のこと、女性観、彼女さんと共通の持病である腰痛について…などなど、世代を超えて色々話し込みました。泡盛は、人を饒舌にします。良い感じに酔っ払って、早めの就寝。神様が降りてくる夜ですしね。 


雨は夜通し降り続き、朝になってずいぶん小雨に。部屋でだらだら朝を過ごし、のろのろとパッキング。宿のオーナーと宮川さんカップルに別れを告げ、集落をゆっくり散歩した後、港へ。売店で買った島バナナをほお張り、本島への高速船に乗船。行きと同じ手段で那覇空港に向かいます。
 天候には恵まれなかったけど、色んな不思議を感じた久高島。“神の島”なので、足を踏み入れる事に躊躇もありましたが、行けて良かった!神聖な空気と暖かい人々。いつまでも無垢で神聖な島であり続けられますように!!

この郵便局でも宿泊出来ます!

民家の庭に島バナナ