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2012年12月23日日曜日

Keep the Country Country

昨夕もメローなビーチに行き、ハラ〜カタ位の優しい波でたくさん練習した。美しい海岸線。海にはWケンジのみ。本当に贅沢だった。
夜は宿に遊びに来た地元の漁師さんの振る舞いで、新鮮な太刀魚を頂いた。焼いても揚げても本当に美味しかったけど、刺身のやり方を覚えておけば良かった・・。地元の人も期待していたのに、申し訳ない・・。ところで太刀魚が2m近くまで成長するなんて知らなかった。見せてもらった大物の写真は、まるでリュウグウノツカイ。

今朝の河口は風を受けて多少ヨレてはいたものの、やはり良い波。大きいのは頭ちょっとで、ややダンパー気味。カタチの良い波を選んで、ファンライドを楽しんだ。土曜日ということもあって、ポイントには20人近くいたけど、ピークがばらけるから全然OK。海から上がった後は、またまた地元のサーファーに宿まで乗せて帰ってもらった。今回はスクーターで2ケツ。ラック無しで1枚ずつ板を抱えても、何とか走れるものなんだと驚いたw

今日は高雄に移動するので、夕方のビーチでのメロータイムを味わえないのが残念・・。ビーチの優しい波は、ロングやフィッシュ系の板で遊ぶのに最適で、台風のウネリがヒットした時には、超ロングライドできるらしい。

そんなビーチに、大型リゾートホテル建設のプランが上がっているのだとか・・。宿のオーナー夫妻は、その反対運動の主要メンバーとして戦っている。もしもホテルが建ったら、一般観光客向けの“安全な”ビーチをつくるために海岸にコンクリートの固まりが放り込まれ、水質は汚染され、漁場やウミガメの産卵場所は無くなり、美しい海岸線はどこにでもあるようなリゾートビーチに変わってしまう。因みに、河口ポイントに流れ込む川にもダム建設予定があって、これはNGOの反対運動の甲斐もあり10月に頓挫。でも、建設資材やセメントは、放置されたままなのだそう。


リゾート開発は、付近の海岸線各所で計画されていて、台東の中心地からほど近い杉原という地区では、既にビーチ上にホテルの建設が完了。ビーチの一角は、その土地のアボリジニが大切な場所として何代にも渡って守ってきた場所だそうだ。
ホテルが稼働されれば、ビーチは事実上プライベート化され、それが前例として同じ事が様々な海岸線で繰り返されるだろう、、という事で、このホテル稼働への反対デモが、台東の役所前で行われる。ビジターが簡単に口を挟める問題ではないけれど、デモに参加するオーナーの誘いもあって、その様子を見学しにいく事にした。






役所の敷地内では開発推進派が経済発展を訴え、その前の道路には盾を持った公安がズラリと並び、道路の反対側に環境保護派が陣取ってシュプレヒコールを繰り返している。言葉はわからないけど、集まった人々の真剣さや熱がすごい勢いで伝わって来た。
不勉強なので、わかったような意見を述べる事は出来ないけども、美しい海岸線は一度失ったら取り戻せないし、経済の発展の陰でないがしろにされる人々や文化がある事実は悲しい。だから個人的にはやはり、海のド真ん前にホテルを建てて、ビーチをプライベート化するのはどうかと思う。

台東の開発問題は、これからも自分なりに追いかけていきたい。
大好きになった台東。その海がいつまでも美しくあるよう、心から願う。