その方は、波乗り仲間Hちゃん(男性)のお母さん。 Hちゃんから生前の話を聞かせてもらうと、ヨガ、 アーユルヴェーダ、シュタイナー教育等、 今でこそ日本でも知られるようになった実践的思想( と括らせて頂きます)に数十年も前に着目されていたそうで、 僕個人的にもとても興味をそそられる人物像。因みに、 その時代にヨガをやっていた人達は、相当コアだと思う。 新興宗教と混同されたり、 当時はヨガをネガティブなイメージで見る人も少なくなかっただろ うから。
そんなお母さん(恐縮ですがKさんとさせて頂きます)は、 20年程前にスリランカで現地の方々とジョイントベンチャーを立 ち上げたというバイタリティーの持ち主で、 その会社が今でも存在しているということから、 Hちゃんに代わってそこを訪問し、 Kさんを知っている人に会ってみよう、という事になった・・・・ 、が、 僕が渡航する前に出したアポイント依頼への返信がなかなか来ない ・・。Hちゃんとも相談し、 先方にも諸々の事情があるのかもしれない、と、 会社訪問は諦めて、 とりあえず所在地まで行って付近の写真でも撮ってくる事で、 自分の使命感を紛らわせようと考えていた。。
向かう先は、 滞在しているNegonboから北に20km程のMarawil aという村。宿の側にいたトゥクトゥクのドライバーは、 たまたまその辺りに詳しいらしく(本当か??)、 交渉して彼と道中を共にすることに決めた。
Negomboを抜け・・ |
海沿いドライブ |
道路上は無茶苦茶だけどオモロい |
街を抜け |
日本車の中古車が大活躍。 |
サインを出して写真と取ると、 "Oppa Gangnam Style♫"と歌ってくれた。 スンマセン、韓国人じゃないんですw |
橋を越え・・ |
また街を抜け・・ |
この村の外れに・・ |
*相手のある事なので、ここから先は文章のみで。。
Marawilaの標識が見えた辺りで、 現地の人に2度程住所の確認をし、 トゥクトゥクは道路沿いの大きなゲートに入っていった・・。
“え?ココは私有地じゃないの?勝手に入っちゃっていいのかな? ?”
ヤシの木の森に挟まれたゲートの先には、事務所風の建物。 僕達に気づいて建物から出て来たおばさんと、ドライバーが何やら話している・・。 ドライバーには細かい事情なんて話していなかったから、 おそらく“日本からのお客さんを乗せて来たよ” 的に説明したんだと思う。 僕を日本から来た飛び込み客だと思ったおばさんは、歓迎してくれている様子・・。 そこで出来るだけ慎重に訪問理由を説明し、 Kさんの名前を出すと・・、
“Oh! I know Kサン!”と、おばさん。顔には笑顔。
聞けばKさんが発起人の1人として立ち上げたベンチャーの社長夫 人だそうで、つまりは会いたかった人の奥さんだった! そして彼女も、生前のKさんを良く知る1人らしい。 いきなり会えてしまった・・、というのが正直な感想。。。
ところで、 事前に出したアポ依頼のメールは社長夫妻には伝達されていなかっ た様子で、結果的にノーアポ+Tシャツ( 襟付きなんぞ持って来てない)+短パン(暑いしねw)+ サンダル(会えると思ってなかったし・・)の日本人が、 Kさんとその長男の名を語り突然現れた、という事になる・・。
社長は遠方に外出中との事で、諸々警戒されつつも( そりゃそうだ)、スリランカ・ ティーをご馳走になりながら社長夫人と暫し会話。
その詳細を書けばキリが無いし、 いささか繊細な部分も含まれるので割愛するけど、 Kさんの人柄の良さと聡明さがしっかり記憶されていた事が、 なんだか僕も嬉しかった。
何故か夫人と僕の話にちょいちょい入ってきたトゥクトゥク・ ドライバー。イマイチ状況が把握出来てなかっただろうにw。でも、 もし別のトゥクトゥクに乗っていたら、 展開が全く違ったかもしれないから、彼にも感謝だ。
こういう事でも無ければ行けなかった場所に行き、 会えると思っていなかった人に会う事が出来た。 なんだか不思議な縁を感じるし、これもKさんの為す所なのかも・ ・、と、宿に戻ってアーユルヴェーダ・マッサージを受けながら、 ふと思った。