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2014年4月7日月曜日

Puyuma Festival

この2日間は波乗りではない台東も体験しようと、先ずは北の山中にある温泉地へ。同じ宿に泊まっていたアメリカ人の女の子2人と僕、そして運転してくれた宿のガイド君と4人で安通温泉を訪れた。硫黄の匂いが漂う露天風呂、といっても屋外プールのような湯船には他に客はおらず、貸し切りで混浴! ま、水着は着用ですが。。付近の玉里という街は麺料理が有名だそうで、そこで食べた混ぜそばは本当に美味しく、普通サイズを普通におかわりしてしまった。

その後一旦 宿に戻ってサクッと海に入り、お次は宿のオーナー夫妻と知本へ。ここの旦那さんは当地の原住民族・プユマ族出身で、2年に1度のプユマ族合同祭に招待してもらったのだ。プユマ族は10程の村に分かれていて、祭ではそれぞれの村の人達が伝統的な衣装に身を包み踊りを競い合う。民族衣装や少数派部族の文化に興味津々な僕にとって、この祭を見ることは旅の目的の大きな1つだった。
夜遅めに到着した旦那さんの地元。因みに彼は、今回の祭の地域リーダーだそうで、他の有力者との会合(つまり宴会)や踊りの練習のまとめ役を担っている。会合の風景を見ていると、丁度、南大阪の有名な祭のように、地域が一丸となってこの祭に取り組んでいる雰囲気が伝わってくる。付近の広場では女性と子供達が遅くまで踊りの練習をしていて、その様子を見学。結局その夜は、村の若者のお宅(大分お金持ちだと思う…)に泊めてもらうことに。見ず知らずの外国人をいきなり泊めてくれるなんて、本当に優しい。

さて、祭本番の朝。村の大勢が広場に集合し、大型バスに乗り込んで30分程離れた会場へ移動。会場には他の村の人達もたくさん集まっていて、民族衣装が煌びやか。
祭は9:00から17:00位まで続いて、長丁場ではあったけど、食べ物や工芸品のブースを巡りながら各村の踊りを見ているうちに楽しく時間が過ぎて行った。


彼等は祖先を本当に大切に考えていて、その御霊が眠る神聖な土地の保護に努めている。そのことが開発を目論む政権との衝突を生み、反して戦う意志が部族の結束力をより高めているそうだ。手を繋いで輪になる彼等の踊りは特徴的で、さながらモッシュピットのよう。その熱さに感動したし、確固たるアイデンティティがあることを、少し羨ましく思った。
どこの国でもそうだけど、自然を尊び、スピリチュアリティを大切に生きている人々は、とても美しい。