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2014年4月13日日曜日

Formosa

さて今回の台東。4月には波が無くなると聞いていたけど、有難いことにほぼ毎日ファンウェーブに恵まれた。旅の後半は天気も良くなったし、地元の台湾人、その他の外国人達、そして日本からのサーファー達との新たな出会いもあり、益々この場所への感謝と愛着が深まった。
今回は行けなかったあの島や、魚がすごく美味いらしいあの港町は、次回の楽しみとしておこう。

値段と諸々の都合から、帰りは台北からのフライトを選んだ。クタクタになるまで海に浸かって親しい人々に別れを告げ、バスと7時間の夜行列車で辿り着いた早朝の台北駅周辺は大都会。お気に入りの野菜餃子を頬張りつつ、どこも閉まっているので付近の漫画喫茶で台湾の雑誌を流し読みしながら寝不足の身体を休めた。

そして空港のチェックインで、ちょっとした出来事が。
バックパックにヨガマットだけという軽装にも関わらず、その重量が想定外に機内持込の規定を2キロ程超過していた。。無茶に高い荷物チェックインへの変更を避けるために、そそくさと近くのベンチで荷物の中から捨てるものを選定。。。衣類、海の道具、お土産にと台東でもらったお菓子…、どれを諦めるか考えていたら、"そのお菓子は美味しいから捨てたら勿体無いわよ。超過分の荷物を私が持っていてあげるわ"、と、見上げれば優しい顔のおばさんが。傍らにはハーフ(?)の娘さん(?)。"私達は既に搭乗手続きが終わっているから、この後は誰にもチェックされない。あなたの超過分の荷物を私達が持っていてあげるから、後でどこかで落ち合いましょう"、と。
語が例外的に流暢なおばさんはアメリカ在住歴が長く、しょっちゅうLCCで旅をしているそう。僕のカウンターでのやり取りを見かけて、助けてやろうと声をかけてくれたそうだ。とんでもなく良い人、だけど懐疑的に考えたら預けた荷物の持ち逃げも考えられる。おばさんの荷物にはJETSTARのチェックインタグ。おまけに行き先が同じボーディングパスも見せてくれる…。と、そんなことは関係無くて、おばさんの醸し出す雰囲気から直感で信頼し、おばさんのマイ・スケールで超過分の荷物を計って託し、身軽になってササッとチェックイン完了。おばさん達はフードコートに行くので、登場ゲートで会いましょうと言われていたけど、チェックイン後に自分もフードコートに向かった。荷物が心配なんじゃなくて、それを持ち歩かせる事を申し訳なく思ったから。
フードコートで食事中のオバさんを見つけ、重ねて礼を言い、荷物を受け取る。そして笑顔の交換。

今回も、最後の最後まで優しい人に出会った台湾だった。