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2013年5月29日水曜日

虚空蔵求聞持法

強風で目覚めた今朝。近辺のポイントをチェックしたところ、出来なくは無い…、が、濡れたままのウェットスーツをまとって時化た海に入る気力は無かった…。予報によると、西に行けば風と天気が変わるのが一日早い。
∴ 室戸方面に進路をとった。
さて、歴史上のヒーローは沢山いるけど、僕のお気に入りは義経、そして空海。室戸岬の傍に、空海が修行したとされる洞窟『御厨人窟』がある。ヤング空海は、ここで虚空蔵菩薩のマントラを唱え続ける修行をし、明星が彼の口に飛び込み覚醒、暗記力超絶アップの「虚空蔵求聞持法」を会得した…、という凄すぎる場所なのだ。

ここに来るのは二回目で、今回は一人。他には誰もいない。洞窟は御線香で霞がかかっていて、入った瞬間に鳥肌が立った。高野山・奥之院にも似た厳かさ。。
司馬遼太郎氏も著書で述べていたけど、ヤング空海が修行した頃は、ここは里から遠く隔絶された最果ての地。洞窟から見えたのは、きっと海と空だけ。と、今では国道が走る海沿いを眺めて、一人歴史に思いを馳せるのであった。すぐ近くでは、中岡慎太郎像が海の彼方を眺めている。やはり四国は深い…。